2015年2月27日金曜日

食べ物のお話 #1



「 チューリップとダイルクロコダイル氏 」

思わず買ってしまう食材

春になって、花屋さんの店先に並ぶと、何が何でも欲しくなる花

それは、チューリップ


どうしてか判らないけれど、他の花にそれ程まで反応しないから
毎年、不思議な気がする。
そして、あっ、また着た!と、思いながら買ってしまう。


そういえば、こんなふうに
目にしたら絶対に欲しくなってしまうものって
他にもあるかしら???

...ある?


うん、あるある!


考えてみたら、色々あるけれど…
今日は食物に限定致しましょう。




多分、誰もが好きなことは、食べ物について話すこと、じゃない?

友達と会っていて、夕食前に別れる時に
かならず聞く質問がある

「今夜は何食べるの?」



食べ物の事を話していると、みんなニコニコしてくるでしょ?
 なんて平和な、いい話題なのでしょう!





それでは、お話の始まりです。
私の大好きな食べ物のお話し
見たら、ついつい買ってしまう食べ物のお話です。




さて、第一バッターは

日本だと、何故か高級なお店にしか無いお野菜です。
でも イギリスでは、どこにでもある普通の根野菜の一つ

{ beetroot }  そのまま訳しても、ビーツの根

皮も 中身 も真っ赤!
というか、赤ピンクで

「これが、自然の色なの?!」

と、いう程に美しい濃いピンクです。
ビートルートを切ったものを 白いお皿に乗せたら
本当に、絵の具を垂らしたような感じの色になる!


私はその色にまず惹かれて、栄養価がとても高いことも知って
そして、なにより味が好き!…と、

このお野菜にすっかり恋をしてしまいました!


なので、今日はおまけに
島田カオル ビートルートを使った、一押しレシピを伝授致します〜!


外国に暮らしていると、多くの人が、日本の食べ物を
自分で作ってみようという気になる。

日本では、どこにでもあるから絶対に自分では作らないようなものを
みんなかなり上手に作っている。

お豆腐だって、おみそだって
皆様本当に、よく作っていらっしゃいます!

私は、以前に どら焼きを作って、息子から大絶賛をいただきました。
それと、がんもどきもどき
それぐらいかな?

私は、ロンドンに居る時にはそれ程日本料理は作りません。

でも… 一つだけ... どうしても… 


それは、私が大好きな
日本のお料理の一つであります

{人参とゴボウのきんぴら} でございます!


しかし、残念ながらイギリスには、ゴボウが無いのです!
うわっ!なんということ、これは

人参ゴボウのきんぴら好きにとっては致命傷...


でも、どうしてもこれが食べたくなってしまった私が
色々さがして、ついに見つけた人参の相棒!ゴボウの代わり!

それが、このビートルートだったのです!


こうして、ビートルートと人参の
世にも美しいキンピラが誕生したのでございます。



姿は、女王様とお爺様のように違うビートルートとごぼうだけど
根野菜だからでしょう、味は似ています。


それに、このビートルートは、自然の甘さがかなり強いので
ミリン、お砂糖等入れなくても、大丈夫なのです!

ごま油で炒めて、唐辛子と少しのお塩とお醤油で、味つけたら

うわ〜〜〜〜〜〜!!!!!


私って、もしかしたら料理の天才?!

って思ってしまったぐらい


あのキンピラゴボウの味が作れたのでありました。


「 え、またキンピラ?」 
って、息子達には言われ続けられるけれど
ほんと、よく作ります。大好きなの。



こちらでは、このお野菜、くたくたになるまで水煮にしたもの、
お酢煮にしたものが、パックで売られています。
あとはローストにしたり
細く切ってサラダに入れて食べたり
という感じです。

もっと、色々美味しい食べ方あるのに!

と、私は教えてあげたくなっちゃいます。


ごま油じゃなくて、オリーブ油で炒めて
スパイスを色々変えて、食べることもあります。
甘みが強い野菜なので、ピリ辛にすると美味しいです。

私が時々いれるスパイスで、Cajun Spice というのがあります。

*もともとのCajun料理* とは、

18世紀半ば頃、ルイジアナ地方 に移民したカナダ人が
天候の変化によって、自国料理を作ることができなくなってしまったために
考え出したお料理 だということです。

しかし、今ではその、オリジナルの意味ではなく
Cajun料理といえば、 
Paul Prudhomme氏の作る、南ルイジアナのスパイシーな料理

と認識されているそう。

そして、そのCajun Spaiceですが、これは 結構 マイルドなので
私は、カイエンペッパーなどをちょっと足して、もう少しピリ辛に作ります。

オリーブオイルでニンニクを 炒め、ビートルートを炒めスパイスで絡める
感じです。



こんなことを書いていたら、今夜もまたビートルートが、
食べたくなってしまいました!



そして、それ以外の食べ物で、
見るとついつい買いたくなってしまうものとは???

さつまいも、金時です。


もう、焼き芋が大好きな私は、時々大きなお芋を買って来て、グリルして
とても幸せな顔をしながら、ロンドンでも食べています。

つい先日も、私のために、さつまいもを持って来てくれたお友達がいます!
ありがとう〜!美味しかった〜!

でも、イギリスにはさすがに金時はありません

でも、いいの、しょうがないから...

金時は日本に戻った時の
お た の し み! 



あぁ、それから

イギリスのりんご は小ぶりで美味しくて沢山の種類がありますが

私は Pinklady という種類が好きです。
ほんのりピンク色の、ちょっと酸っぱいシャキッとしたりんご!
我が家にはピンクレイディーがいつもあります。


日本に帰った時?

新鮮な魚を見ると、買いたくなる!
この前は、新鮮なイカを見つけたので
塩からにして、日本酒と頂きました!

...なんというし あ わ せ。


それと、美味しいそうな、お豆腐!

ほんとうに、帰国した時には
お豆腐を沢山頂きます。

日本のお豆腐なんて美味しいのでしょう〜!!!




...ま、食べ物のことを、書くと切りなく続いてしまいそうです。

でも、今日はここまでにしておきます。



食べ物について、これからも時々お話致しましょう〜!



あっ、そうそう、一つビートルートを食べた時の注意です!
あの美しいピンク色は、トイレで出てきた時も同じ色なので
ちょっとドキッとしますけれど、大丈夫!
それは、ビートルートカラーですから!


では、またね!  


























行ってみたり,やってみたりしないと判らない


「意外と優しかった羊のおばさんとゴリラのおじさんの想い出」


思っていたよりも良かったじゃない!



なんか、へんなこの絵をいつ描いのか?もう覚えていない。
まして、どうしてこんな絵を描いたのか?
なんて全く覚えていない。

でもなんだかこのゴリラと羊とダイルクロコダイル氏が
可笑しくて、よく見たらドラマがありそうで、ちょっと面白いかな?


多分、あまり好きではない羊のおばさんとゴリラのおじさんのお家に
招待されて、あまり乗る気じゃなかったけれど行ってみたら

意外と、楽しかった。

そんなダイルクロコダイル氏のストーリーの一つかもしれない。




そういうことは、確かにあるじゃない?
うん、結構あるかも。

あまり行きたくなくて、行ってみたらやっぱり面白くなかった

そんな時は、
「あー、時間の無駄だった!」
と、思ってしまうけれど


その反対の場合だと
期待していなかった分、凄く嬉しくなる。


たとえばゴルフ。
私は、凄く下手なんだけれど、とても好き
でも、このスポーツはやってみるまでは
絶対に面白くないだろう、私のタイプじゃないだろう
と信じきっていた一つ。
半強制的にやらされて、始めたゴルフでした。

「あ〜、良かった!」ニコニコ...


それから、最近引っ越して来た、東側ロンドンにも、同じようなことが言える。

チェルシー地区の緑多いホランドパークから、イーストエンドに
変えるのは、ちょっと勇気も必要だったけれど、訳あって
住んでみたら、なんだか気持が若くなったみたい!
そして、最近のヒップなロンドンの面白さを知る様になって
生活にワクワク感が増した。


去年の10月に行ったスコットランドは
行く前の天気予報は、なんと3日間ずっと雨!
それがピッタリ当たり,風も強いし雨の量もかなりの嵐になりました。

とにかく、そんな予報だったので、
あまり行きたくない...

でも、どうしても行かなければならない用事もあったので、行きました。

「そんなモノに、お金使いたくない!買いたくない!」

と思ったウォータープルーフパンツもグラスゴーの登山専門店で買い足して
ハイランドへ向けて出発です。

だけどね、行ってみたらちょっと面白かった。

遠くからみると、まるで山が汗をかいている様に
あちこちから、雨が滝になって流れているの。
スコットランドの山は木がなく、岩肌が見えているので
降水量が多いと、それはすぐに滝になるのです。

なんども、ハイランドへ行って、
山から流れる白い筋のような滝はよく見て知っていたけれど
あんなに沢山の滝が、あんなに凄い量の水が
流れて来るのを見るのは初めてだった。

海に注がれる滝を断崖絶壁の上から観たときには、
引き込まれそうに怖かった。
飛ばされそうな風の強さ、水の音と量は半端じゃなかった!
よくも、滝壺に落ちずにすんだものだ...

そうそう、それとダムにも行ったのだけれど
そこのダムの水の放出量がなんともまたまた滝とは
違って凄かった
人工的な巨大構造物から爆発的な勢いで放出される大量の水を
観ていたら、大自然が生み出す滝の怖さとは違う
なんだかとても悲しい怖さを感じてしまった。


とにかく、この旅行
最悪天候の中のハイランド(スコットランド山岳地方)だからこそ
観ることが出来た景色だったし、なによりも
今までで一番怖い思いが出来たのだ!

数日前にアップした、コットランド紀行の中で書いたけれど
私がハイランドに求めるものは、その恐怖感覚だから
そう思うと、この旅は、今までで最高の一つだったのではないかしら?

この旅には、嫌々行ったのだったけれども
結局は行ってみて、とても良かった!
大正解だったのであります。



それからこの絵と同じようだけれど、

忙しくて、出来ればパスしたい
と思っていたパーティーに顔を出してみたら
そこでとても面白い人に出会うことができた!
そしてその後、その人とは
仕事を一緒にするまでにもなった。

なんて、いうことが以前に、ありました。

あっ、そういえば、随分昔のことだけれど
嫌々行ったパーティーで
私の運命を変える人との出会いがあったじゃない!
...今思い出した。



思ったよりもよかった!楽しかった!美味しかった!行ってよかった!
観て良かったー!やってみてよかった!




っていうことは、日常生活の中に沢山転がっている。

ちょっと面倒だから...ってすぐに思ってしまう
めんどくさがりやさん大将の私は

今までの人生でどれだけ損をしていたか!



「よーし!わかった!これからはどんどん行くぞ〜」


なーんて、思うんだけれど...


あの風と雨の強かったハイランドへもう一度
自分からすすんで行く?

「えー、めんどくさい〜、雨と泥でグチャグチャに濡れるのやだし、寒いし...」

って、私は絶対に言ってしまう。



誰かに、強制されて、しょうがなくついて行く...


それは、私にとっての、ポイントなのかもしれません。



私を引っ張り出してくれる人達に、感謝します。