2015年3月20日金曜日

本物の中に入って気がつくこと


「山頂到着」

前を向いて進まないと!


ダイルクロコダイル氏、何気なく あんな高い山の
上に登っている。


そういえば 去年、私も何気なく、登山着着用ではなくて、普通の冬のコート で
シャモニーの雲の上に出てしまう、富士山よりもずっと高いアルプスに登った

普通だったら、そこは想像の世界でしかなくて
とてもとても 大変な思いをして、やっと登らないと
見ることが出来ない場所

登山上級者しかみることのできない世界なのだ!

その想像の世界へ  ケーブルカーを乗り換えながら
スイッと、登ってしまった。



ケーブルカーに乗るのに待っている人達は3組に別れた


* 私達みたいな、ただの観光客
* ちょっとトレッキング組
* 装備万端の登山組、というか彼らは頂上から下山するのだ
  だから、ある人はスキーも担いでいた


その中にモコモコした毛皮のコートにブーツ姿で立っている私は
恥ずかしく感じていた。


本物の中で一人だけ偽物...

ばつが悪い、格好悪い、気まずい、気恥ずかしい


こんな感情を持ってしまった!


山頂についてしまえば、
そんな気持もすっ飛んでしまうような絶景に狂喜乱舞で
私には絶対にどんなことがあっても
登ることが出来ないこの山頂へ連れて来てくれたケーブルカーに
ただただ感謝するばかりだった

けれど

その時に感じた、本物の中の偽物としての居心地の悪さを
時々思い出す度に、ちょっと苦笑してしまう

そしてこういう恥ずかしい思いをするっていうこと
私にはよくある事だ、と思った。



先月から始まった、アートクラスに通っているのだけれど

私は、ここに行くと、本物の中の偽物の恥ずかしい気持で一杯になってしまう


私は、基礎のトレーニングをちゃんと受けていないから
意を決して遠近法/影、トーンの違い/対象物の関わり方
など、本当に基本編を学びに行き始めたのだけれど

【島田カオルよ、思い知れ〜〜〜〜〜!!!!】

って、私の描いたものが私に向かって、世界に向かって 叫んでいるのが 

見える!見える!聴こえる!!聴こえる!!!

あ〜、本当になんという情けなさ!




私の友人が前に話してくれた

「学校へ行くとあまりにも出来ない自分に情けなくなって
凄く落込んでしまう、悔しくて情けなくて、本当に嫌になる

でも、その時に娘が言ってくれたの

『ママ、出来ないから学校へいったんでしょ?』

そんなふうに、励ましてくれて気持がまた戻ったことがある」




私も、その言葉想い出して、自分の背中を押すことにした。




自信を失ってしまったり、自信が付いてきたりして
それでなんとか少しづつ成長するしかないです。



やっぱり、あの落込んじゃうクラスへ又行かないと...





ケーブルカーに乗って,スイッと山頂まで登ってしまった私は
最高に素晴らしい思いが出来た、と思うけれど

下から、少しづつ登っていく時にしか見えないもの、味わえないことが
沢山あることも想像出来る


私は、これから4000メートル級のアルプスに挑戦!

なんて、全然気はないけれど


絵の勉強をする時は、ケーブルカーにヒョイッと乗らないで
少しづつ自信を付けながら、上に向かわないと...

なんてね、最近ちょっと思っているの。




ケーブルカーは、最高だったけれど

一歩一歩も忘れずに...















   






























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