2014年11月21日金曜日

やっぱり、あった!魔法の杖

心して遊ばないと,見つけられない



これは、私がアトリエを東京からスコットランドの田舎町に移した頃

イラストレーションの仕事から少しづつ離れて、

又自由に絵を描き始めた頃に描いた1枚。


キッチンの窓から見た景色を、その印象を紙に写してみようと思って描いた
ちょっと実験的な作品。


これを見ると,当時暮らしていた,屋根裏の小さな可愛らしい部屋を想い出す。



というのが、ダイルクロコダイル氏が現れる前の絵についてのお話。
(ダイルクロコダイル氏は、これを描いた数年後に突然絵の中に飛び込んで来たの)



私はこの絵を描いた後も、どんどん移動を続け、

スコットランドの田舎町からエジンバラへ出て、

エジンバラでも2回引っ越しをして、

そしてその後ロンドンに流れ着いたのだけれど、



その数年は、根無し草のように、英国での引っ越しをしながら、

年に数回は東京と行ったり来たり


ほんと、フラフラとジプシーのように移動ばかり!


描く絵も、20年ぶりに、油絵を始めたり、コラージュ作りにハマったり、
実験的な作品作りに取り組んだり、 新しいキャラクター創りに熱中したり、絵本作り、豆本作りに没頭したり...


進む方向がどこなのか,全然わからなかった


ただただフラフラふ〜わふ〜わ思いついた方向へ漂っていたカンジ


その時期、

楽しそうー!


って、友達にはよく言われたのだけれど

私の気持は、模索中だから、心が落ち着かなくて、

楽しい気持も、焦りに変わってしまって


はやく、私の居場所を見つけたい、やることを,定めたい!

と、心はいつもワサワサとしていたの。



でね、そうやって、焦りながらも、好きなことをやって、色々なことを試して

思いっきり遊ぶことが出来たから、


今があるのだ!って、最近気がついたの。



” その今がある、今あるものって何? ”と、訊かれたら?




ふーん、それはね


<遊びの中から飛び出して来たもの>



あのね、遊んだことをね、そのままほったらかしにしたままだと
それは、動きださないのね


だけど、バラバラに散らかして遊んでいたものを、魔法の杖を一振りして

一つにまとめると、


なんだか、面白いものが飛び出してくる!


私、そういうことなのね、って、


最近やっと気がついたの...




*   *   *   *   *   *   *   *   *





これからも、私は、遊びながら沢山絵を描いて、


絵が溜まったら、一つのお鍋にいれて、ぐつぐつさせて


最後に魔法の粉をパラパラと掛けて、
そしてマジックスティックを一振りするんだわ!


そして、一つのお皿に出来上がりをのせて、


” さあ〜どうぞ召し上がれ! "


*   *   *   *   *   *   *   *   *



長い時間は、掛かるのだけれど


でも、遊びを忘れないで、ずっと信じていることをやり続けていると


絶対に、魔法の杖を手にすることが出来るの!


そしてね、ビックリするぐらい面白いものが飛び出してくる!




魔法の杖、手にする方法、知りたい?

知りたい人には、


いつか教えて上げる!




じゃ、またね

カオル


魔物が潜む古都

エジンバラ







今回の3枚は、エジンバラを旅するダイルクロコダイル氏

これらも、iPadで描き始めてすぐの頃で,
写真の合成にハマっていた時期


ダイルクロコダイル氏を探せ!

って言うのもたまにやっていた。

私は、iPadだから、大きな画面なので描けるけれど,


iPhoneで観てくれる人には,探せないー! だって!


そうよね.私すっごくちっちゃく描くから。



さて,ダイルクロコダイル氏がエジンバラ好きなのは,

ご存知ですか?


色々理由はあるようです。


が,なんと言っても,彼の地には、


ダイルクロコダイル氏の初恋の人が,今暮らしているからね!



その子と出会ったのは、もう随分昔のこと、

彼がまだティーンエイジャーの時のことで、

場所は,ヴェニス。

彼女の名前は,クッキーメローニ。

イタリア人の女の子で建築家を目指して勉強していた,高校生。


ダイル青年も、大学生になる前にイタリアを旅していた時。



まだ若かったな〜....



おっと、今日はエジンバラのことで、このお話を書くと長くなってしまうので

ダイル青年の恋の物語は、またそのうちに...




で、話をエジンバラに戻すと,


あのね、エジンバラに行くと感じるの...


あの街には何か,特別なモノが空の上に、地下の世界に、

そして貴方の後ろに!いる。


魔物なのかしら?

なにかちょっと不気味なモノは確かに、いる。



大昔から色々あった場所だから,色々な人の思いが,土地のソコカシコに
詰まっているのだと思う。

だから、そういうものなのかしら???


でも,そんなことだと,ロンドンなんかモット!!!

色々あったと思うけれど...、

この大都会では,あまりそんな風に感じない。



それは、やっぱりエジンバラだけに感じる何か特別なこと。




絶対に,いつか行ってみて!



行くのだったら,冬がイイ

寒くて暗い冬に、それはよく出てくるから。


そして,歩くところは,

オールドタウンの細い細い裏路


時間は,夕刻過ぎ。

出来たら,人の気配が感じられない,夜がいい。


服装は,そうだ!マントがいいな。

そして,音のする靴をはいて、

コツコツコツコツと,歩くの。


そしたらきっと,出会うから!


絶対に行ってみて!!!
きっとね。





じゃ、またね

カオル